Chapter1   出現単語のランキング

進学・進級クラスター

Chapter2   質問者の声（要約）

質問サンプル

Chapter3   ビジネスの素（子供部屋）

子供側からのニーズ

 まず、子供側のニーズとしては、「自分の部屋がほしい」という要望を取り上げます。

両親を説得することは難しいかもしれませんが、物理的な手段としてはいくつかの方法が考えられます。

一般的に、家の個室が不足している場合や兄弟姉妹との相部屋のケースが多いため、「パーティション」の活用が問題の解決に役立つかもしれません。

現在では、さまざまな種類のパーティションが開発されています。

吸音タイプ

amazon (https://www.amazon.co.jp)

通常のタイプ

amazon (https://www.amazon.co.jp)

パーソナルブースタイプ

amazon (https://www.amazon.co.jp)

 しかし、活用法としてはまだ十分に提示されているわけではありません。

パーティションは、一般的にはオシャレな空間を演出するために使われることが多く、子供部屋を作る手段としてはあまり紹介されていません。

そのため、子供のパーソナルスペースや自分の時間を確保するためのアイデアを提案すれば、チャンスになるかもしれません。

また、パーティション業界の市場規模は、日本パーティション工業会によると2021年の販売高が約1400億円であることが報告されています。(日本パーティション工業会正会員10社の販売高を合計した金額。 出典:日本パーティション工業会 )

親の側からのニーズ

 前述のように、教育的視点から子供部屋やインテリアを考えることが求められています。

このようなアドバイスを提供するための資料は、比較的容易に入手できると思えます。

例えば、「子ども部屋 学力」・「子ども部屋 知的好奇心」・「子ども部屋 いつから」などのキーワードで検索すると、読みやすい記事が簡単にみつけられます。

教育的視点に関する知識があれば、一般的なインテリアコーディネーターとの違いを示すことができます。

Chapter4   ビジネスの素(処分セレモニー)

肩書き(名門大学名)を活用

 さて、ニーズは限定的ですが、進学や進級に伴う使用済みの教科書や参考書に関するアドバイスも求められています。

アドバイスとはいっても、一般的に処分するか、買い取らせるか、収納するぐらいしかありませんが、そこに受験勉強に関するトピックを取り入れることで特色を打ち出せます。

例えば、「○ ○ 大学合格者が教える使用済みの教科書の活用法」などというイメージを考えることができます。

 アドバイスを魅力的にみせるには、有名大学の学歴ブランドが有効です。

肩書きを勉強方法ではなく、インテリア関連のチャネルに乗せるのです。

そして、処分の方向に話を展開し、買取サービスを紹介するなどして、教科書買取業者とのアライアンスを狙っていきます。

 有名な教科書買取業者としては、学参プラザ、テキスタ、専門書アカデミーなどがあります。

学参プラザ

学参プラザ (https://www.booksdream.com)

テキスタ

テキスタ (https://text-kaitori.net)

専門書アカデミー

専門書アカデミー (https://www.academybook.net)

 この分野はニッチな分野かもしれませんが、進学や進級は定期的に発生するイベントであり、また、供給が制限されている（名門大学は限られている）ため、肩書き保持者にとっては安定した収益源となるでしょう。

処分セレモニー

 進級に伴い、不要になった学習机についてのアドバイス要請もありました。

これについては、アップサイクルの概念で訴求していき、リメイク市場へ誘導することがオーソドックスな切り口として考えられます。

しかし、気を衒うものとして「処分セレモニー」などで儀式化してみるのも面白いかもしれません。

 古来より日本では、想いが込もっている物の処分には「お焚き上げ」の儀式を行うことがありました。

アニミズムの影響により、物にも魂が宿っていると考える傾向があるので、儀式化への違和感は少ないと思われます。

学習机の処分をセレモニー化することで、親への気兼ねを減らせます。

また、学習机に限らずランドセルや制服なども、セレモニー化の対象として妥当でしょう。

 現在ではまだ 「処分セレモニー」で有名な企業はありません。

未開拓な分野ですが、学校関連の不用品は周期的に発生するので、このニーズを取り組むことは非常に魅力的です。