Chapter1   出現単語のランキング

休日クラスター

Chapter2   質問者の声（要約）

質問サンプル

Chapter3  

休日プランニングサービス

 先に述べたとおり、「余暇の過ごし方を決めてほしい」ことがニーズと推測できます。

これに応えるには、休日のプランニングサービスが効果的でしょう。

珍しいサービスになりますが、現在(2023年)でも展開している企業は既にあります。

【休日ハック】

休日ハック (https://www.kyuzituhack.com/)

 サービス内容としては、休日の内容をプランニングし、そのコンテンツの代理予約まで行うというものです。

サイトのキャッチコピーが、

「休日ハック！」があなたの休日を企画します！
自分では思いつかないような 「未知の体験」をご提供！

とあるように、顧客に対して休日プランの作成をリードしていきます。

受動的な性向がある人にピタリと吸い付くサービスで、上手くニーズに応えています。

 気になる価格設定は、コースごとに設定されていて「未知の体験」であれば、3,300円 ~ 5,500円 になっていいます。(2023年)

この価格には、各体験先の体験料、入場料等、チケット料も含まれているようです。

客層として、20～30代を中心に人気があるようなので、シニア世代はまだ取りこぼしているようです。

街のエンターテインメント化

 休日ハックでは、さらに「街ハック！」というサービスも運営しています。

【街ハック】

街ハック (https://machihack.com)

サイトの説明が、

「街全体を体験に変える」をコンセプトに、
街に寄り添った内容の街歩き体験コンテンツをお届けしています！

というように、街自体をエンターテインメント化する試みも実施しています。

 実は、このような街のエンターテインメント化は、日本では割と行われてきた過去があります。

有名なものとしては、1970年代に寺山修司によって「街の劇場化」が実行され話題を呼びました。

これは街全体を舞台化するというコンセプトの基に、歩道や商店街、ビルの屋上などで、さまざまな演劇やパフォーマンスが披露されました。

もちろん寺山の場合は、文化・芸術的な要素が強く、経済的な志向を目的としたものではありませんが、街全体を舞台化することにより、人々が普段見過ごしていた場所や風景に、新たな魅力や意味を見出していくので、この部分では現在の街体験サービスにも通底するところがあると思われます。

有給休暇の取得率

 さて、最後に休日のプランニングをする上で欠かすことができない、有給休暇の事情をみてみましょう。

平成20年から平成29年(2008年〜2017年)の間の有給休暇の取得率は、概ね 45% ~ 50% の間で推移していましたが、これ以降は改善され、令和元年(2019年)には 56.3%、令和2年(2020年)は 56.6%、令和3年(2021年)では 58.3% まで上昇しました。

 昨今のワーク・ライフ・バランスを重要視する影響もあり、有給休暇を取得する傾向にあるようです。

このことは、休日のプランニングサービスにとっては追い風になることでしょう。